うどん玉の入ったお重が、親戚の間で行ったり来たり
うどんといえば、嫁入りする時に持たされた「お重」を想い出します。お祭りや法事がある時には必ずうどんを作り、集まった親戚にご馳走しましたが、お土産としてもうどん玉を用意しました。その際、嫁入り道具の一つだったお重の中に入れて渡していたのです。
お重は、渡した先でお祭りや法事がある時、お呼ばれしたこちらへお土産返しに戻ります。中身は、もちろんうどん玉です。そのように、うどんが入ったお重は親戚間で一年に何度も行ったり来たりしていました。豪華な料理が入ることはなかったお重ですが、自分にとっては懐かしい想い出です。
●編集部より…嫁入り道具の「お重の旅」。誰か、小説の題材にいかがですか?(笑)