昭和35年~40年頃、丸亀でうどん屋をやっていた
- ご自宅でうどん屋をされてたそうですね。
- 私、生まれは丸亀市山北町で、小学校三年の時に福島町に引っ越しました。引っ越してから親が商売として小学校4年か5年(昭和34~35年頃)のときにうどん屋をはじめました。屋号は「片山」だったと思います。5~6年ぐらい続いたんかな。また引っ越しをするときにやめましたけど。
- お店で出していたうどんの麺は自家製麺でしたか?
- 麺は近くの「三谷製麺所」だったと思うんですが、製麺所から仕入れてました。うどんが入ったせいろを持ってきてもらって、ダシは自分のとこで作ってました。
- 具材は何が入ってましたか?
- ネギとかまぼことトロロを入れてました。これが当時の主流でしたね。店のメニューは「うどん」と「むすび」だけでした。うどんは大とか小はなくて、「うどん」だけでした。
- 同じような店は周りにありましたか?
- 私のところより先にやってた店が近所にありました。丸亀駅の裏にあった「ウラシマ」のうどん屋さんです。あとは通町の「寿美屋」さんぐらいかな。どちらもだいたい同じような店でした。
原田町の浄土真宗の家では法事にうどんが出ていた
- ご家庭ではうどんは打ってましたか?
- 自宅では打ってなかったですね。
- 法事でうどんは出てましたか?
- たぶんしてたら記憶に残ってると思うんですけど、覚えてないってことは出てなかったんじゃないかなあ。
- 宗派はどちらですか?
- うちは真言宗なんですけど、嫁の方は浄土真宗です。嫁の親のところが原田町なんですが、法事にうどんを出すという伝統がありまして、これいつの時代からやっているのかは知らないんですけど、これをそろそろやめないかんって声が今出ているらしいです。
- うどんはどのタイミングで出ますか?
- 法事の朝に出すうどんです。ごはんを食べずに法事に来てくれたら、朝にうどんが出る。で、お昼にもうどんが出ます。
- おみやげにうどんはありましたか?
- おみやげにはなかったなあ。
- 印象に残ってるうどん屋さんはありますか?
- やっぱり通町の「寿美屋」さんですね。寿美屋さんは自分のところで麺を打ってたんですよね。コシがあって、うどん玉が光ってましたた。製麺所で作ってる麺とあそこの麺は違ってましたね。高級な感じがしました。