できだちのうどんをダシなしで食べてました
- 小さい頃、どんなうどんを食べていましたか?
- 家で作ってました。ご飯作ってくれる人がいて、その人がおうどんも打ってくれてたんですけど、私、おうどんのできだちを食べるのが好きで、おダシも何もつけずにこうやって食べるのが好きだった。ほんとおいしかったですよ。井戸水をポンプで汲み上げて、できたおうどんを洗ってました。こういう板があって、おうどんを打って、切って、お水でさらして、そういうできたてを食べていたので、私、おダシなしでも食べてました。
- できたてっておいしいですよね。うどんをお店に買いに行ったりはしてましたか?
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高松市番町に町宅があった時には、同じ番町にあった「源芳(げんよし)」っていうおうどん屋さんによく行ってました。土曜日なんか、学校が半ドンで、ざるを持って何玉って買いに行ってたんですよ。1玉10円か20円くらいだった。こちらもやっぱ、おいしかったですよね。何て言うか、おダシがいらないくらいおいしかった。
おダシはインスタントじゃなくて、母がおコブとお煮干しで出してました。玉を買いに行く前にお煮干しの中をのけて、おダシをとってる間に私が源芳に行って、玉が入ったザルを抱えて持って帰る。
私、子供の頃は身長が低かったんだけど、今は私の年齢としてはまあまあ大きい方なんです。牛乳は飲めなかったんですけど、そのダシを出したお煮干だとかおコブを食べさせてもらってたから、カルシウムがとれてたみたい。あれのおかげで背が伸びたのかなー、という感じがしますね(笑)。
あと、仏生山の辻の角に「リュウマン」っていううどん屋さんあったんですが、そこも時々行きました。
栗林公園で行われた、著名人の集まるうどんの会
- こちらの写真について聞かせていただけますか?
- 松平頼明さんというと、今の高松松平家の先代の方ですね。
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掬月亭の松の下で写した写真なんですけど、もう著名な文化人ばっかりですよ。草薙金四郎さん(元香川県立図書館長・郷土史研究家・故人)とか、新聞記者とか、みなさんお着物で。
そういう方々は皆さん、結構「お茶」をやってたんですよ。そこから交流して情報交換していて、そこに金子知事とかそういう人たちも来ていました。今みたいネットがあるわけじゃないから、喫茶店行ってコーヒー飲みながら情報交換。お互いが「こんなとこがあるよ、昔はこんなんだったよ」っていうような話をすごくしてたんです。コーヒーを飲みながら。