家のうどんはかけ、お客が来たらしっぽく
私が子どもの頃は、粉を車屋さん(水車小屋)に持って行って生麺にしてもらいよった。お祭りやおしょうつき(祥月命日)、人がようけ集まる時はいつでもうどん。家で食べるんはかけうどんで、お客さんが来る時はしっぽく。しっぽくは手間がかかる。長尾でも高松(天神前)でもそんなやった。
うどん屋もあったけど、ほんまにこんまいお店。だいたい電車の駅前で、机ひとつに茹でるとこがちょっとあるくらい。切符買うたり電車待ったりする間に食べるようなとこ。「うどん」いうて大きい字で看板が出とった。そういうとこは、だいたいかけうどんだったように思うな。