香川県民のさぬきうどんの記憶を徹底収集 さぬきうどん 昭和の証言

高松市上林町・昭和34年生まれの男性の証言

ドジョウとおアゲと里芋の打ち込みうどん(ギャラリーカフェ「なゆた」オーナー森田さんのお話)

(取材・文:

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  • vol: 182
  • 2017.03.06

エグ味のあるイリコダシ

 うちの家で食べるうどんは、私が生まれた時からずっと穴吹さん(穴吹製麺所)のうどんでした。あそこは今もずっと変わってないですね。ダシは自家製でイリコダシ。それもそんな上品じゃなくて、頭つきハラワタもとってないからエグみがある。こないだあそこのうどん食べたら、懐かしい味しよったわ。

 昔はこのあたりの農業してる人、みんなドジョウの打ち込みうどんを作ってました。ドジョウも川でとってきて。ドジョウの他は里芋とおあげ。祭りとまではいかないけど、農作業が終わって打ち上げの時にドジョウの打ち込みうどん食べよったような感じ。あと、葬式ではうどんはつけうどん。ざるに乗って来るのではなく、どんぶりほどは深くない皿にうどんを盛ってました。

 林町はね、飛行場があったでしょ。町としては小さいところで、あんまりそういう特色のあるうどんの風習がないんですよね。ここらへんだったら川島の方がいろいろあると思う。

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